​地球益の会

今から10数年前のその日、

「DVシェルターもいいでしょうけど、うちには奥さんがいるので

話し相手ぐらいにはなれると思いますよ。」

 

「今からDVシェルターへ行くので、しばらく会社お休みします。」

と言った私に答えてくれたのは、

今は隣に住む、

前職の上司、澤入精元社長の言葉。

 

大阪市内出張にカバン一つで出かけたまま、

恐怖で家に帰れなくなり、DVシェルターへ行く決心をした私にかけられた温かい言葉。

​

 

もう何も考えられなくなっていた私を

社長の奥様が私を迎えに来てくださり

ご自宅に迎え入れてくださった。

 

そこで見たものは

ご夫妻がご飯を見ながら

テレビを見て笑っている姿。

 

ごくごくありふれた、どこの家庭にでもある

普通の光景。

 

「これが、普通なんだ・・・」

そんなことも忘れていた。

 

 

そして、

犬の散歩に恐る恐る外へ。

ここは、日本里山100選にもえらばれているのどかな里山。

「空って、青かったんだ・・・」

 

​

 

美しい自然の中で、

温かい食卓と何げない会話。

そこから、私の心の回復の旅は始まりました。

 

 

そして、月日が流れ

奇跡的に癒され、

澤入ご夫妻と一緒に始めた「地球益の会」

​

「地球益の会」の名前は

澤入社長のが創業された会社の社是

「地球益につくす」から取りました。

 

 

そして

「ラハミーム」はヘブライ語で「いつくしみ」「恵み」

お母さんが赤ちゃんを産み出すときのように

おのずとわき上がる愛を示すことば。

 

自分が何の努力もできなくなって初めて

私たちは「何かをする」から尊いのではなく

ただ「その人の存在」が尊いことを学びました。

 

 

「ラハミームの家」が、

誰もがありのままでほっとできる場所。

誰もが笑顔になれる場所でありますようにと願います。

 

 

 

たくさんの感謝をこめて

地球益の会　

代表理事　塩井淳子